2011年10月16日から、このブログを書き始めました。 サマゴーンは、ラムカムヘン通りの北、ソイ110に位置する、 バンコクでも歴史が長い有名大住宅街(と言われているよう)です。 戸数、5000の、キング・プロジェクトで開発された、かなり大きなムー・バーンです。 ロングステイを一歩踏み込んだ生活となりましたので、 都心から離れ、しかし、まったくの田舎暮らしでもない、こういうところもいいのか、 と思って住み始めました。 さて、どんな生活になることでしょうか。

2016/03/03

年寄りや病気の人に、優しくなれない社会なんて、三流国。

◤「認知症っていうか、アルツハイマーにならないために、

なにか訓練ってあったっけ」

「計算したり、なにか記憶するするドリルとか?」

「そうだっけ」

「認知症になるの、怖いの?」

「なんだか、ベッドに縛り付けられたりするの、嫌だね」

「大丈夫よ、わたしはそんなことはしないから、家から

でないようにはするかもしれないけど、家の中は自由よ」

◤2007年、91歳の要介護4の男性が、徘徊の末、

駅で線路に降り、列車に撥ねられて死亡、

JR東海は、当時81歳要介護1の老妻と、20年も同居して

いない長男に対して損害賠償720万の訴訟を起こした。

名古屋地裁1審は、被告の完全敗訴で720万の支払命令、

名古屋高裁の2審は長男の免責は認められ半額の360万の

支払いを、老妻に命じた。

JR東海といい、名古屋地裁、高裁といい、なんとも無慈悲な、

やさしい眼差しのかけらもない輩かな、と心が冷えた人が

多かったのではないか。

名古屋高裁では、「JR側にも、駅での利用者への監視不十分、

ホームのフェンスが施錠されていれば、事故を防げた可能性」

を指摘していたにもかかわらずの、裁定であった。

老人であれ、子供であれ、たとえ健常者の大人であれ、

ホームから落ちる、あるいは降りる可能性があるフェンスなら、

安全監視はJRの責任であろう。

◤1日最高裁において、老妻に「監督義務は無し」と被告を

無罪とする最終判決が下された。社会の現実と今回の事実を

踏まえたきわめて合理的な判断で、ホッとしたが、

なぜこの判断が地裁や高裁で示されなかったのか、情けなくも思った。

長男が「大変温かい判断で」感謝の弁を述べていた。

◤認知症の高齢者の数は、2012年は462万で、団塊世代が

75歳以上になる2025年には、700万人(65歳以上の

5人に1人)の数になると試算されている。

もう他人事ではないので、上記の妻との会話になったのだが、

さてどうなることやら。なるようになる、しかないのか。

◤ネットでみると、社説では、読売、毎日、日経、産経、

東京新聞が取り上げ、朝日は無視。

なかで、解決策のひとつとして、新しい「保険」に触れて

いたのが、毎日、産経、読売で、中身は明確ではないものの、

このような事故は社会全体のコストではないか、という意味の

ことを指摘している。保険を掛けるのは、今回の場合で言えば、

被告の側ではなく、原告側のJR東海。自然災害に保険を掛ける

ように、社会的災害として、被害を受ける可能性にある側が、

社会的保険を掛けるのである。

そうなって欲しい。

◤さらに、各社の一面コラムでは毎日「余禄」、産経「産経抄」、

東京「筆洗」が取り上げていた。

(またしても、朝日の悪口になってしまうが、天声人語は

「手書き感じの多様性を求む」という、他社が2、3日前に

取上げていたトピックを、なんら変わり映えしない切り口で、

書いている、なんだか最近おかしいのではないか、

天声人語氏。きっと、また後出しで、認知症を取り上げるだろう、

と予想する。まぁ、どうでもいいことだけれど)

中でも、「余禄」が最高の出来映えで、ここに引用させてもらい

多くの人に知ってもらいたい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

毎日新聞2016年3月2日 東京朝刊


 江戸の桜の名所、飛鳥山では花の枝を折るのは固く禁じられていた。
将軍もお成りの折、泥酔した男が枝を折り取って役人に捕らえられた。
時の奉行、大岡越前(おおおかえちぜん)は入(にゅう)牢(ろう)を命じ
ただけで、いっこうに調べようとはせずに100日が過ぎる▲「一枝を折る
者は一指を斬らるべし」という。重い仕置きを覚悟した男がようやく白州
(しらす)に呼び出されると、越前は言う。「その方は高札(こうさつ)の字
が読めないのであろう。罪の償いに指の先を5分(約1・5センチ)ばかり
切れば許す」。男は牢で伸びた爪を切られて出牢した▲江戸時代の説話
集「大岡政談」の一つである。100日の入牢は爪が伸びるのを待っていた
わけで、指を切り取られるよりはましだ。庶民に過酷だった法の番人
でありながら人の情にかなった裁きを下してみせる「大岡裁き」だが、
聞けば大半は史実ではないという▲一人外出して列車にはねられ死亡
した認知症患者の家族にJR東海が損害賠償を求めていた裁判は一昨
日の小欄も触れた。1審は720万円、2審は360万円の支払いが家族
に命じられて世を驚かせたが、最高裁は一転、JRの請求を退けて家族
側が逆転勝訴した▲「まどろんで目を離した過失がある」とは、夫を介護
していた高齢の妻の監督責任を突く1審の認定だった。日々家族の介護
に心身をすり減らしている人々には怒るより何のことかと戸惑う言葉だろ
う。最高裁は妻は監督義務者にあたらず、賠償責任もないと認めた▲今、
この国に認知症患者を介護する人々の思いとかけ離れた正義はあるま
い。法と人が生きる現実との落差が生む「大岡政談」があってはならぬ
現代である。

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事情があって、3日からチャーン島に旅行にきている。

バンコクから遠く離れて、ゆっくりしている。






^O^


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 増える一方でしょうね。

 これから増えてくる一方のアルツハイマー症への対策として企業側がそれに対しての何らかの損害保険を掛けるようにするのが当ったり前なんでしょうが個人は虐げられて会社は尊重されているように思える日本の国柄・・・。
 毎朝新聞のコラムは日経、産経、朝日、毎日、読売、中日、西日本と目を通していますが最近のアカ新聞のは天の声みたいですね。
 私もこの先惚けるやもしれませんが父が通っていたデイサービスは医者のサジ加減一つで通えるかどうかは決められるようでした。でも大変失礼な言い方ですが2,3箇所見学したんですがアルツハイマー症の人が対象なんでしょうが雀の学校のチーチーパッパで何とも変な気分になりました。
 病気なので如何しようもないんでしょうが毎日手先を使っていろいろと変化を求めて、楽しんであの病気にだけはなりたくないモノですね。

私もなりたくない。

トマックスさん、
そうですか、、、私は介護センターの現場を直に見た経験はないのです。
なんとか、ポックリと逝きたいものですね。
「終活」って流行り言葉になってきましたが、いろいろ考えさせられます。


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im9p = I am a Cupid. ^O^
このキューピーさんの絵は奥さんのゴイ作です。
退職後、ロングステイ先を求めてタイにやってきたのが2008年。あせらず、あきず、あきらめず、いつまでも成長していける心で、豊かに生きることを願っています。産業カウンセラーの資格を退職後に取得。モットーは、あ・た・ま=明るく、楽しく、前向きに。

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