2011年10月16日から、このブログを書き始めました。 サマゴーンは、ラムカムヘン通りの北、ソイ110に位置する、 バンコクでも歴史が長い有名大住宅街(と言われているよう)です。 戸数、5000の、キング・プロジェクトで開発された、かなり大きなムー・バーンです。 ロングステイを一歩踏み込んだ生活となりましたので、 都心から離れ、しかし、まったくの田舎暮らしでもない、こういうところもいいのか、 と思って住み始めました。 さて、どんな生活になることでしょうか。

2016/01/09

青山文平、直木賞受賞。


といっても、

1月18日に決定される、第154回直木賞の「予想」です。


木更津図書館へ行って、著者の初めての時代小説「白樫の樹の下で」

を借りてきました。

第18回松本清張賞を受賞した作品です。


僕が時代小説として愛読しているのは、

藤沢周平、司馬遼太郎です。この二人の作品は何を読んでも良い。

池波正太郎、山本周五郎は選んで読みます。

大仏次郎の時代小説も良いですね。


青山文平は、ネットサーフィンで出会ったあるブログで、

新しい時代小説を開きつつある作家だと読みました。


最近の作家では乙川 優三郎もよく読みますが、

(もう最近の作家ではなく、ベテラン作家なのでしょうが)

藤沢周平と山本周五郎を足して二で割ったような感じがします。

感銘するのですが、「新しい」小説世界、という気はしません。


そのネット記事を読んだ後、

今度の直木賞候補に、青山文平がノミネートされている、

という新聞記事を見ました。


そこで、

上記の作家のどれにも似ていない、新しい時代小説なのか、

知りたいと思って、読んでみることにしました。


文体があります。

うるおいのる言葉で、抒情があり、詩を感じます。


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わずかに意識しつつ新大橋を渡ると、左手に初夏の江戸湊を従えた

中州の町が浮かぶ。

夜の町ではあるが、朝五つの浜風に撫でられながら目にしても不思議と

漆が剥がれて落ちたようには見えない。

ふと、中州の賑わいを語った仁志兵輔の妹である佳絵の笑顔が過って(よぎって)消える。

佳絵の笑みはいつも浜風のように、快くあるが水粒(みずつぶ)を含んでいる。

(71ページ)

「この前、針を手にしたばかりなのに、もう袷(あわせ)の小紋はおろか褄模様(つまもよう)

まで鮮やかに裁って縫い上げます。ほんと、呑み込みが早くて白砂のよう」

「それに佳絵殿の針は生地に優しいのです」

縫い物に戻った朋世が話を合わせる。

「縫い目を解くと、針目が見えないほど。長いことやっている私でもあのようには

まいりません」

「とんでもございません。お母上や朋世様の足下にも及ばぬ未熟者です。

お恥ずかしゅうございます」

佳絵が来ると、北向きの村上の家にも南の陽がさしたようになる。

(110ページ)

などなど。

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この作品で描いているのは天明時代で、

江戸時代も老いて、にっちもさっちも行かなくなっており、

社会も、人も、新しい動きが芽生え始めること必定になってきている、

そんな武士と町民の姿が描かれています。

とらえ方が、新しいような気がします。

さらに、この作品に関していえば、

ひとつの美しい、青春小説だということです。

20160109bunpei
青が、生きています。




同じ作者の、「かけおちる」、という小説も借りてきました。

この本を読み終えるころには、

青山文平の、「つまをめとれば」が、直木賞受賞作として、

発表されていることでしょう。

予想、当たるかなぁ。









^O^


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このキューピーさんの絵は奥さんのゴイ作です。
退職後、ロングステイ先を求めてタイにやってきたのが2008年。あせらず、あきず、あきらめず、いつまでも成長していける心で、豊かに生きることを願っています。産業カウンセラーの資格を退職後に取得。モットーは、あ・た・ま=明るく、楽しく、前向きに。

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