2011年10月16日から、このブログを書き始めました。 サマゴーンは、ラムカムヘン通りの北、ソイ110に位置する、 バンコクでも歴史が長い有名大住宅街(と言われているよう)です。 戸数、5000の、キング・プロジェクトで開発された、かなり大きなムー・バーンです。 ロングステイを一歩踏み込んだ生活となりましたので、 都心から離れ、しかし、まったくの田舎暮らしでもない、こういうところもいいのか、 と思って住み始めました。 さて、どんな生活になることでしょうか。

2014/05/23

クーデター二日目。

妻のゴイの友人が、今朝経験したことをメールで

知らせてくれました。

その友人が、バンコク市内でタクシーに乗ろうとすると、

普通は、どこへ行くんだ、という会話から始まるのですが、

(タイでは、行先が運転手の気にいらなければ、平気で

乗車拒否されます)、

今日は、おめえは何色だ、と来たそうです。

^O^

タクシーの運転手はほぼ赤色ですから、

彼女は乗車拒否したそうです。


いやだいやだと言いながら、まいにち政治の状況について

書いているおかしな僕ですが、

今一番、それが気になることなので、書きます。


クーデター宣言後、二日目ですが、

軍が、どちらを向いて行動しているのか、知りたいので、

日本人が書いているブログを読んでみたりしていますが、

誰が捕まったとか、逃げているとか、軍ははっきり黄色寄りだとか、

言っていることにまだ不確定情報が多いようです。


とにかくTVでは何も放送されませんし、

(夕方から一部のチャネルに放送が許されました)

新聞も、多くを伝えてはくれません。


いくつかの事実としては、

・プラユット陸軍司令官が、

正式に「国事専任する首相」を決めるまでは、

暫定的に首相の役を務める、と発表。

・140人ほどの関連者に軍事務所に出頭の命令を出したこと。

インラック前首相、ニワットタムロン首相代行、などはすでに出頭済み。

・155人ほどの関連者に出国禁止令が出る。

・プア・タイ党元閣僚のチャローム氏は、軍に拘束されたこと。

・昨日、会議場から連れ出され、拘束されていた、プア・タイ党代表、

民主党代表(アビシット氏)は拘束を解かれたこと。

・黄色と赤色のデモ・リーダーである、スティープ氏とジャトポーン氏は

拘束されたままであること。

・各地の赤色デモ・リーダーが逮捕されていること。

・黄色のデモ・サブ・リーダー格の坊さんも逮捕。

・TVチャネルのうち、3,5,7,11が放送再開を許可。

・海外からのクーデターについての反応は、かなり厳しいこと。

こんなところでしょうか。

クーデターで、誰もが普通に想像してしまう、

黄色に偏った方向ですべてが進むのではないか、

という風には進行していないように見えます。


とにかく、政治家にも、デモ・リーダーにも、司法にも、

事態の収拾ができないのだから、軍がやらざるを得ない、

という「もう我慢できない」思いは明確なようです。

昨日、クーデター宣言でのこと、

プラユット陸軍司令官とメディアとの質疑応答のビデオがあって、

そのやり取りをゴイに説明してもらったのですが、

結構興味ある発言をしています。

そのやり取りの新聞記事がでるのを待っていたのですが、

どうやら記事にはならないようで、ちょっと残念。


たとえば、黄色リーダーおよび赤色リーダーについて。

「私は彼らに敬意を払う気にならない。

なぜなら、彼らは人に経緯を払うような人間ではないから。

私は、彼らをリーダーとする人たちを悲しむ。

他人を敬うということを知らないのだから。


きみらに訊きたいよ、君らは彼らを自分たちのリーダーとして

考えられるのか?

人の上に立つリーダーになる人間には、、

人が敬意を抱かざるを得ない威厳というものが

なければならいものだ。

その威厳というのは、どうだ俺は偉いんだぞなどと

言い出すものではなく、

他人が司自然に敬意をいだいてしまう、そういうものだ。

もし、彼がマナーを知らず、見苦しい行為をし、

口汚い言葉を吐く人間だったら、

彼らを重要な人間だと思うか?

そういう人間をリーダーに頂きたいのか?


とにかく、マスコミのレベルの低さにも、苛立っている

のかもしれません。

タイ語のYOUTUBEですが、

ことばはわからなくても、雰囲気を感じてみます。



黄色のスティープ氏について切り捨てているところ。


こちらは赤色組をこき下ろしているところ。

両成敗、という点、

今回は違う、という気がするのです。



次は、戒厳令が出た日のバンコク・ポストの記事が

興味をひきました。

コメンティターは、たぶん、バンコク・ポストの看板記者で、

非常に、機知とレトリックに富んだ文章を書いて、

どうだ、と人目を引くことが多い人だと、思っています。

2010年の、騒乱のころ、僕は、毎日、ネット新聞の

バンコク・ポストとネーションを読んでいました。


そのときは、この記者が嫌いでした。

文章は面白くても、

体制側べったりのちょうちん記事ばっかりじゃないか、

と思っていました。

てんからの黄色派、だったと記憶しています。

デモクラシーなんて、言わなかった。

それが、今度は違っています。


記事のタイトルは、

「上出来です、司令官殿」

というもので、なんだか、まだオモネル調子がでていますが。

黄色も赤色も、だめだと言っています。

彼にとって、赤がダメなのは、言わずもがななので、

記事の中では、スティープ氏を、駄目だと言って、

スティープ独裁主義、と呼んでいます。


中央の権威(政府や政党)が崩壊し、司法の原則も壊れ果て、

社会が暴力と無政府状態に陥いろうとしているとき、

平穏な状況に戻すことのできる力は、軍にしかないと、

認めざるを得ないと、言います。


この文章から、司法の政治へのあまりにもの介入も、

快く思っていないようです。


たぶん、2010年の騒乱も、司法クーデターがかかわっており、

それまでのことをしても、結局、なにも状況は変わっていない、

という反省から、

こういう指摘をさりげなくしているような気がします。


そして、このクーデターの行くところは、

「不確かさ」は、いろいろあっても、

「確かなこと」は、民主的な選挙に行き着く、

と言い切っています。

なんか、変わったなぁ、という印象です。


ちょっと、今後の発言も追ってみたくなりました。

下の記事はバンコク・ポストからの抜粋です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Well played general

Suthep Thaugsuban and Jatuporn Prompan may spit and spat
back and forth.
Activists, academics and journalists may argue constitution,
law and democracy.

But when central authority has collapsed, the rule of law broken
down and society faced with protracted violence and anarchy,
the only force with the power to bring back stability is the military.

Well played, general.

But let's not think the military is here to do Suthep’s bidding.
Everyone has their own game; everyone has their own agenda.
So worry not, those who fear the dictatorship of Suthep.
He’s but one actor, a means to an end.

Also worry not, those who fear a military dictatorship. Democratic
elections will return;

Whatever the true intention of the military, everyone has their own
theory based on personal bias and political agenda.
But like it or not, we must deal with realities, and here are certain
scenarios that may unfold.

Look for an interim government, appointed. Look for reforms,
not necessarily to tackle corruption or to solve the education crisis,
those issues take years, and we wouldn’t want an appointed
government for years.

But definitely look for reform measures to ensure future political
stability and economic opportunity.

In addition, look for these measures to be more effective in setting
Thailand on the ‘’right’’ course, as compared to after the 2006 coup.

Then, look for a reasonable period of time until the military is sure
that the peace is kept.
Three months, six months, a year, however long it may take.

After which, look for the return of the democratic election and
things to actually go back to normal – well, normal for Thailnd, that is.

A scenario is mere speculation based on past lessons to ascertain
likely future possibilities.
If there is any certainty, it is that democratic elections will return.

In the meantime, how the military sets up a government and
implements policies will give us a glimpse of which direction Thailand
is heading.
They could very well speed the process to a general election.
Or they may take their time in order to set things on the "right" course.

But most importantly, understand that this is a short-term solution.
It would be sorely shortsighted to think otherwise.

Without real reforms and true democratic development,
Thailand will always remain the middling country that it is, or likely
tumble into worse.

Old problems will revisit. History will repeat itself. Just like once again,
after some 82 years of so-called Thai democracy, tanks rolled into
the streets of the capital.

: Opinion, Voranai Vanijaka

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あと、タイの憲法裁判所についても、

知ったことがあって、

思うこともあるのですが、

それはまた、

いつか。





^O^


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タイの進む道

末廣昭教授の「タイ 中進国への模索」を読みましたが、結論では、「タクシン流の経済運営」と「国王の足るを知る経済=社会的公正の道」の折衷案がベターとのことでガッカリしました。
総論の折衷案ほど失望するものはありませんね。

今回の軍事クーデターですが、大半のタイ国民は賛成しているようです。

深刻な国内対立は民主主義では解決不能ということでしょう。

従来の市価の40~50%高という非常識な値段でコメを買い取るという、インラック・タクシン政権の「コメ高値買取り政策」は、タイの財政赤字を深刻化し、農民への支払いも延期せざるを得ない状況になりました。

IMFなど国際機関から警告されても、コメ高値買取を止めないインラック政権でしたが、支払い財源の当てがない状況では、クーデターに拠って、当事者から開放され、意外にホッとしているのかもしれません。

農民優遇策によってタクシンは農業人口の工業部門への移動を阻止し、自分の票田の維持につとめてきました。

タイのGDPのうち、農業関連のGDPは10%に過ぎません。30年前は25%を占めていましたが、工業化の進展で急速にシェアを下げています。

しかし、農業従事人口は今でも40%以上です。
たった10%のGDPに40%以上の国民が群がるんですから、農民の所得は低いのです。

日本のGDPのうち、農業関連GDPはたったの1%に過ぎません。一方、農業関連人口は4%です。
日本ではGDPの1%しかない農業セクターが政治の世界では大きな圧力団体となっています。

タクシンは本来なら、農業セクターから工業セクターへ労働人口移動を進めなければいけないのに、政権奪取の足枷になる政策はやりませんでした。

コメ買い取り政策のような、農業人口を維持する政策を取ったことで、タイの政治は混乱し、タイ経済は(工業)労働者不足でアセアンの落第生に転落しようとしています。

タイの失業率は公式発表では「1%未満」という完全雇用状態ですが、実は農村には膨大な失業者が潜んでいるのです。

タイの新政権が取り組むべきは、農家への掴み金の付与ではなく、農業から工業への人口移動政策です。

タイはアセアンで唯一、人口ボーナス期が終わり、少子高齢化で労働人口の確保が最重要課題になっています。
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このキューピーさんの絵は奥さんのゴイ作です。
退職後、ロングステイ先を求めてタイにやってきたのが2008年。あせらず、あきず、あきらめず、いつまでも成長していける心で、豊かに生きることを願っています。

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