2011年10月16日から、このブログを書き始めました。 サマゴーンは、ラムカムヘン通りの北、ソイ110に位置する、 バンコクでも歴史が長い有名大住宅街(と言われているよう)です。 戸数、5000の、キング・プロジェクトで開発された、かなり大きなムー・バーンです。 ロングステイを一歩踏み込んだ生活となりましたので、 都心から離れ、しかし、まったくの田舎暮らしでもない、こういうところもいいのか、 と思って住み始めました。 さて、どんな生活になることでしょうか。

2013/11/26

「濹東綺譚」の寺島町は、「剣客商売」の寺島村


先の日本帰国から戻ったとき、

「永井荷風」全集を2冊、持って帰りました。


大正時代の雰囲気に浸ってみたい、

という気があったためですが、

もちろん荷風散人の生涯にも、興味がありました。


日本の近代化に背を向けて、

江戸文化文政時代の文化を是とし、

偽善をもっとも嫌い、

生涯反社会的であることを貫きとおして、

老醜をさらし、「孤絶」のうちに生涯を終えた奇人。


以前は、社会的になんらの価値もない作品を

おのれの好みのままに書き連ねただけの

独りよがりの作家として、

ひいき目に見たことはなかったのですが。。。


書かれた内容よりも、その文章が素晴らしいという

意見を聞いても、

わかりたいとも、思いませんでした。


それが、僕の中で、少しずつ、変化してきました。


タイに来て、「濹東綺譚」を読んでから、

インターネットTV映画のサイトから、

その映画を見ました。


新藤兼人 監督、 津川雅彦、墨田ユキ 出演。

向島「玉の井」の私娼の街の物語です。

玉の井は、吉原のような公認された遊郭ではありません

でした。


「余 死するとき のちの人もし余が墓を建てなばと思えば

浄閑寺の蛍域(るいいき) 娼妓の墓乱れ倒れたる間を選びて

一片の石を建てよ 

石の高さ5尺を越ゆるべからず

名は 荷風散人 五字を以て 足れりとすべし」


日記に書きこまれていた言葉です。

浄閑寺は、玉の井にあるお寺で、

遊女たちが無縁仏として眠るお寺だったとか。


享年 79才で死去。 死因は胃潰瘍。



さらに、大正時代の雰囲気に浸りたいと思い、

以前に小説だけは読んだことのある、

「戻り川」という映画を、

これもインターネットで見ました。


小説は、連城三紀彦の「戻り川心中」というタイトル。


監督 神代辰巳、主演 萩原健一   

という映画なので、駄作ではない、という期待が

ありました。


「人の世は 行きつもどりつ 戻り川 

 水の流れに 逆らうあたわず」

大正時代の歌人、苑田岳葉をモデルとした作品の

ようです。

心中を(計画的に)図っては、その時の心情を

歌に歌って、流行歌人になった。

そして、最後は、手違いで、本当に心中で、

死んでしまう、

という一生です。


苑田岳葉は実在の歌人のようですが、

インターネットで検索しても、

小説と映画の記事が引かれてくるだけで、

本人の情報は得られません。


大正時代の雰囲気、

こちらも遊郭のなかの話が中心をなしますが、

なかなか期待した通りの内容でした。


さて、

おもしろいなぁ、と思ったのは、

「剣客商売」を、

これもインターネットTVで見たときです。


妻のゴイが、時代劇が好きで、

よく二人で見るのです。


主人公の秋山小兵衛が、息子の大治郎に江戸の道場を譲り、

後添いのおはると住むことに決めた場所が、

向島の先の、「寺島村」なのです。


江戸への行き来に、

女房のおはるに小舟を漕がせる場面が毎回出てきますが、

それが「寺島村」付近の様子をうかがわせてくれます。


この「寺島村」が、

荷風の時代には、玉の井が存在することになる、

「寺島町」なのですね。


江戸時代、大川を渡ると、

そこは有名な、深川ですが、

大店のご隠居先などとして、

その北の「向島」がよく描かれたりします。


その向島の北に「寺島村」は位置するようです。


川口松太郎の、「しぐれ茶屋おりく」も、

また、「寺島村」に建てられた茶屋が舞台。


「隅田川沿いの芦の湿原の中に建つ・・・」

という風景は、

「剣客商売」の映像で、

想像して楽しめます。




趣味として、読書があって、よかったなぁ、

と思います。


知人も、縁者も居ないタイに来て、

ホームシックにもならずに、

一人でいることを楽しめるのは、

読書という趣味があるからだと、思っています。


ゴルフをして、

楽しみながら、

肉体的な健康維持につとめ、

また読書を通じて、

こころの飢えを満たす、

という試みが出来ます。


今のところ、

うまく行っています。







^O^


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このキューピーさんの絵は奥さんのゴイ作です。
退職後、ロングステイ先を求めてタイにやってきたのが2008年。あせらず、あきず、あきらめず、いつまでも成長していける心で、豊かに生きることを願っています。産業カウンセラーの資格を退職後に取得。モットーは、あ・た・ま=明るく、楽しく、前向きに。

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