2011年10月16日から、このブログを書き始めました。 サマゴーンは、ラムカムヘン通りの北、ソイ110に位置する、 バンコクでも歴史が長い有名大住宅街(と言われているよう)です。 戸数、5000の、キング・プロジェクトで開発された、かなり大きなムー・バーンです。 ロングステイを一歩踏み込んだ生活となりましたので、 都心から離れ、しかし、まったくの田舎暮らしでもない、こういうところもいいのか、 と思って住み始めました。 さて、どんな生活になることでしょうか。

2013/04/21

G20を終えて、黒田総裁を想う。次は経済界「異次元の賃金アップ」を。

今回の日本からタイ帰国は、夕方から夜のJAL便だったので、

映画を見ることができました。

スティーブン・スピルバーグ監督が、

12年間、構想を練ったという、

「リンカーン」です。


主演のダニエル・デイ=ルイスは、なんと、

3度目のオスカー男優賞に輝きました。


物語は、

貧困から大統領へ駆け上った成功物語でも、

南北戦争を迫力でえがくスペクタクルでもなく、

地味な、

4年にも及ぶ長い南北戦争の早期終結を犠牲にしながら、

奴隷解放の憲法改正んために、

議会工作にあけくれるリンカーンの姿を描いたものです。


映画は、そこに、リンカーンの、リーダーとは何か、

真の強さ、意志、理想の力を、

描いてみせてくれます。


この映画には直接関係ないエピソードですが、

こんな話があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ある日、閣議で重要な問題が討議された。

七人の閣僚がことごとく賛成した。

リンカーン大統領一人が「ノー」と言った。

「ノー」と言いながらも、一人一人に謙虚な態度で意見を聴取し、

最後に破顔一笑して決をくだした。

「原案に対し、賛成七票、反対一票、よって原案を否決します」

閣僚な皆、驚いたが、改めて大統領の識見に感服した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ここには、リーダーのリーダーたる所以が、示されていると

思います。


さて、黒田日銀総裁ですが、

この人は、単なる優秀な財務官僚でもなく、単なる知識豊かなエコノミスト

でもない、リーダーのリーダーたる素質を育んできた、現代の傑物ではないか、

と思います。


異次元の金融緩和策を、日銀会合の、全員一致の賛成で、発表したこと。

事前に、各委員、ひとりひとりと対話、意思の疎通を図った、

と言われています。


そしてG20の会議。

財務官等で、慣れ親しんだワシントンの国際会議。

今度は、日銀総裁としての晴れの出陣で、

話題も日本が重点になることは目に見えていた会議です。

早々の日本の政策、その立場の説明が求められます。

きっと、準備万端で、臨んだことでしょう。


IMFや米国財務省が支持していたこととはいえ、

もし、黒田総裁のスピーチが、

想定される質問への回答をも事前に盛り込んだ、

分かりやすく、周到な説明でなかったとしたら、

どうなったことでしょう。

質問の矢が飛んできて、議論となり、

結果も違ってきていたに違いありません。

それを、見事に、さらりとやりすごして見せました。

大物に、ちがいありません。



さて、今でも、アベノミクス、黒田金融緩和について、

賛否絶えない議論が、日本のマスコミで続いています。


反対派は、上げ足をとっているとしか思えない発言の

繰り返しです。


金融緩和で、インフレ2%は達成する、

とは言っていても、

真の経済回復が金融緩和で達成できる、

とは言っていないのですが、

反対派は、金融も財政も経済対策もひっくるめて

論旨を張って、かみ合わないのです。


そんな議論のための議論でも、マスコミに記事を書く、

という経済効果・機会は与えているので、

良しとするべきでしょう。


この円安、株高の趨勢を受けて、

実経済効果へむすびつける次のステップは、

企業の賃上げ、です。


安倍首相も、2月12日に、経済3団体の代表に対して、

直接、賃上げをすでに要請しています。


春闘も緒につき、第一次回答をみると、

昨年の回答を下回っており、

どうやら期待外れの様相がします。

春闘の賃上げ額、大手企業は6203円 経団連が第1回集計


またもや、一時的な、ボーナスや一時金の対応で、

企業は逃げようとしているようです。


以前にもメモしましたが、

東洋経済の特集、日本経済、のなかで、

「デフレんぽ原因は」と問われて、

「企業が賃金を上げなかったこと」

と明確に応えていた経済学者がおりました。


相変わらずの、後ろ向きの経営者ばかり、

この姿勢は変えなければ、なりません。


G20が終わって、新聞各社の社説を読むと、

ロイターから配信された記事を、ちょっと高みに身を置いたような

口調に書き換えただけ、どこも同じ、独自の視点、主張なし、

と言った感じです。

中では、東京新聞の記事が、一番良かった。

週のはじめに考える 企業は国民のために


ここでは、企業の内部留保、

企業内貯蓄の高さを問題として取り上げています。


G20の次のステップは、日銀がどうのこうのではなく、

産業界が、どうフォローしていくかである、

ということを明確に指摘しているのが、

東京新聞だけだ、というのは、日本のマスコミのレベルの

低さの表れでしょうか。


その日本企業の内部留保の異常な高さは、

フィナンシャル・タイムの、

[FT]日本の政策転換、次は企業の貯蓄超過の解消

という記事で取り上げられている、

と以前に書きました。

この記事によると、日本企業は貯蓄超過である、

2011年の内部留保と減価償却費の合計で、

GDP比29.5%にもなる、と言います。


そして、消費税増税をせずに、企業内貯蓄額に

課税すべきだ、という意見を述べています。


日本の経済3団体の、リーダーシップもすたれ、

おのおのの経営者は、自らの保身を第一とした

安全運転の経営しか考えず、

今、ここに至っているわけですが、

ここは、一番、

金融の日銀ですら、「異次元の金融緩和」へと変身したわけですから、

産業界も「異次元の賃金アップ」で対応してほしい、

と切に願うばかりです。



金融緩和をしても、株や為替という「期待」効果で動く分野だけで、

実経済の投資活性化にはつながらない、

とする議論は、根強くて、

今まで白川総裁のもとで、あれほど緩和してきたのに、

効果がでなかったではないか、

という事実を根拠としています。


ちびちび、おっかなびっくりの緩和では効果はないのだ、

という視点の他に、

日銀の対銀行保護の施策があります。

銀行の日銀預金に0.1%の「付利」を付けていることです。

金利0%などと言いながら、

日銀は、銀行保護のために、0・1%の金利を付けてやって

いるのです。

銀行としては、ただ寝かせておくだけで、

その金額がX兆円にもなれば、何千億という収入が

だまって手に入る、という寸法です。

そのお金を、危険を冒して、投資に回すように、

努力するでしょうか。。。


今回の日銀緩和でも、この付利の撤廃が議論になった

そうですが、今回は見送られました。


僕は、これは、即撤廃してほしい、と願うものです。

そして、銀行側も、

産業界に出て行って、将来の宝を発見し、

投資という銀行本来の業務によって、経済の成長を助ける、

ということを積極的に、行って欲しい。



黒田日銀が、異次元金融緩和を発表した、その日、

ドルは上昇、株も上昇と、その効果が素直に表れる

結果がでました。

ところが、債券市場では、混乱が起こり、

異常な値動きを阻止するサーキット・ブレカーが

2度(3度?)作動する、という騒ぎになりました。


ある大手の銀行が、保有する国債を、

抜け駆け的な、利益確定のために、

大量に売りに出したため、

ということです。


僕は、マスコミが、何故、

こんなことをする銀行は、どこのどいつだ、

と調べ上げ、書きあげないのか、

不思議でなりません。


黒田金融緩和のひとつの大きな目標は、

日銀が、国債を大量に買う、と公約し、

実行するから、国債の利子の上昇を抑えることができ、

それが経済の成長に寄与する、

というものです。


それは、国家の目標達成の手段であるわけですが、

こともあろうに、国債に利率が下がるのを見込んで、

現在の利益確定のために、大量に売りに出て、

日銀の思惑とは反対の、利率の増加を引き起こしてしまう、

という、

まるで国賊銀行のような経営者がいた、のです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昭和48年、突然のオイル・ショックにつづく物資不足の混乱の中で

各企業は、「天、われに味方せり」とか「千載一遇のチャンス」とばかりに

値上げを画策した。そのただなかに会って、中山素平は「日本経済の

非常事態に対処して、民間企業も来年いっぱい、いたずらな利潤追求や

競争をやめるべきである」という警告を発した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


経済界には、以前、といってもほんの30年前、

こういう大物が、沢山いました。


もう、大物、いなくなってしまったのでしょうか。


それとも、マスコミが怠慢で、

大物を発見できないで、

いるだけなのでしょうか?







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このキューピーさんの絵は奥さんのゴイ作です。
退職後、ロングステイ先を求めてタイにやってきたのが2008年。あせらず、あきず、あきらめず、いつまでも成長していける心で、豊かに生きることを願っています。産業カウンセラーの資格を退職後に取得。モットーは、あ・た・ま=明るく、楽しく、前向きに。

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