2011年10月16日から、このブログを書き始めました。 サマゴーンは、ラムカムヘン通りの北、ソイ110に位置する、 バンコクでも歴史が長い有名大住宅街(と言われているよう)です。 戸数、5000の、キング・プロジェクトで開発された、かなり大きなムー・バーンです。 ロングステイを一歩踏み込んだ生活となりましたので、 都心から離れ、しかし、まったくの田舎暮らしでもない、こういうところもいいのか、 と思って住み始めました。 さて、どんな生活になることでしょうか。

2012/11/05

道。そして図書館。

今回の帰国の前に、

東山魁夷の本を手にしました。

それで、画集を見たいと思っていました。

ブックオフで、大判の画集が出ていたので、

買うことができました。

東山魁夷にとって、「風景」は、

こころであり、精神であり、

時には肉体ですらあるほど、

心身一体のもののようです。

生命自然であり、神の恵みであり、母の慈愛、

である。。。

20121105michi
「道」
インターネットからお借りしました。
(買った画集から写真を撮ったのですが、PCが画像処理を
してくれません???)
この道は、来し方を語るのか、行く道を語るのか。
両方であろう。
右に折れて遠くなっていく様子が、これからの行く道である
ことを促しているようです。


「風景」は、日本の風景だから、深い意味を人に与えるのか。

タイの、

イサーンの、

乾いた土の上にとぼとぼと木が生い茂る

地平線まで広がる広大な田畑の上に、

真っ赤になって落ちる夕陽は、

「風景」では、ないのだろうか?




日本に帰国している間は、

タイでは出来ないことをする、ようにしているのは、

もちろんのことである。


その一つに図書館がある。

時間はないけれども、一度は図書館によってみる。


今年の3月に寄ったときに、

フランソワーズ・サガンの評伝のような本を読んだ。

図書室での1時間の読書。

ぱらぱらめくって、サガンの最期が悲惨なもので

あったことを知る。


若くして、栄光につつまれ、

才能を惜しみなく発展させ、

豪奢な生活に、とどめがなくなり、

やがて破綻の生活がやってくる、

S・フィッツジェラルドの「崩壊」という小説が

ひとつのキー・ワードだ、

という印象が残った。


7月に帰ったときに、もう一度その本を手にとって、

2,3ページのコピーを取った。


今度の帰国で、

そのコピーを、家で、再び読んでみた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フィッツジェラルドは、晩年、書くことができなくなった。

連載を約束していた雑誌編集長からは、なんとしてでも

契約を履行しろと、催促が続く。

前払いされた原稿料に見合うだけの文字を埋めるべく、

フィッツジェラルドは<書けません>という言葉を

五百回繰り返し書いたという。

そこで、彼は考えた。

「よし、書けないということについて、書けるだけのことを

書こう」

こうして生まれたのが作品「崩壊」である。

ベルナール・フランクは「崩壊」こそ、カミュの「転落」を超える

傑作だという。

「崩壊」は、苦悩によって打ちのめされた男の悲痛な叫びだ。

・・・・・・

フロランスにとって、この本はひとつの啓示だった。

「すぐに、これは一生ものの本だと気付いた」

・・・・・・

仏訳は優美なものだったが、原文の英語はもっと苦しみに

満ちている。

つぎの一文が記憶に刻まれた。

『希望など存在しないということを理解し、

それでもなお、

現実を変えようと決意しなければならない』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     (フィッツジェラルドの小説のように)


ここまでくると、「崩壊」を読んでみたくなります。

図書館に行こうかな、

と思ったのですが、

フィッツジェラルドの短編集とか、何冊かもっていることを

思い出し、

我が家の中を漁ってみると、

なんと「崩壊」がでてきました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

もちろん生涯はひとつの崩壊の過程であるが、

そこでドラマチックな役割を果たす打撃なら

ー外側からやってくるか、すくなくともやってくると

思われる不意の大打撃ならー覚えていて文句を言ったり、

気弱になったときに友達に言えるような打撃なら、

被害の深刻さは一度に現れることはない。

ところが内側からの打撃もあるー気がついてみると、

なにもかも手遅れだし、自分はもう二度とまともな人間に

なれないと、決定的に悟らせてしまうような打撃である。


第一の種類の崩壊作用はてきぱきと運ぶ。

第二のものだと、起こってもまず気がつかないかわりに、

まったくだしぬけに致命傷をつきつける。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

             「崩壊」


6ページに満たない短編です。

The Crack-up PDF

とググると、

英語版のフル・テキストが出てきます。




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 崩壊

 イーサンの大地の地平線に沈む真っ赤な太陽撮ってみたいです。
 私の崩壊はいつ来るのだろうか?平々凡々とタイで暮らして
好きなようにしているので生甲斐さえ見失わなければ
ずーっと続くと思って入るんですが・・・。
 フィッツジエラルドの「崩壊」、ファイルをiPadに入れて
ユックリしたときにじっくり読んでみます。
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im9p = I am a Cupid. ^O^
このキューピーさんの絵は奥さんのゴイ作です。
退職後、ロングステイ先を求めてタイにやってきたのが2008年。あせらず、あきず、あきらめず、いつまでも成長していける心で、豊かに生きることを願っています。産業カウンセラーの資格を退職後に取得。モットーは、あ・た・ま=明るく、楽しく、前向きに。

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